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伝統的な祭り紹介 古文書や模型121点 水戸で企画展

貴重な資料が展示されている「まつり-茨城の春祭・夏祭」=県立歴史館
貴重な資料が展示されている「まつり-茨城の春祭・夏祭」=県立歴史館


水戸市緑町2丁目の県立歴史館で、テーマ展「まつり-茨城の春祭・夏祭」が開かれている。県内各地の伝統的な祭りに関する古文書や祭具、模型など計121点を展示、貴重な資料を通して県内の祭りの特色を紹介している。

常陸太田市の西金砂神社と東金砂神社の磯出大祭例(金砂大祭例)は、田楽舞を披露しながら日立市の水木浜との間を往復する72年に1回の祭り。会場には、過去の大祭例の様子を描いた10メートルに及ぶ巻物や、江戸時代以前に作られた西金砂田楽面「笑い面」など関連する資料23点が並ぶ。

北茨城市の「常陸大津の御舟祭」で使用する「神輿(みこし)心柱」は、普段は非公開の貴重な資料。「素鵞(そが)神社祇園祭とトウヤの行事」のビデオも上映され、表に出にくい祭りの神事としての側面に触れることができる。

県内の祭りは、国や県から無形民俗文化財の指定を受けているものが多い。同館の大関武主席研究員は「茨城は“内”のコミュニティーを大切にして、伝統を守ってきた地域。展示をきっかけに、地元の祭りと地域社会に関心を持ってほしい」と話している。

同テーマ展は29日まで開かれている。



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